アーティスト


Conduit(導管)
Conduit
三木 陽子 MIKI Yoko

Conduit(導管)

私はこの度の身体の行方というテーマに向かい、日常存在するにもかかわらず忘れがちな見えざる世界と見えている世界の境界を表現します。

私の闇(見えざる世界)のイメージは決して暗く絶望的な虚無なものではなく、生命の息遣いや感触、個ではない意識、それらを包括する根源的な全てであり宇宙そのものです。

数十年の間、私は身体やプリミティブなものについて、そしてそれらから派生する個が個であるための意味や人類の進化に伴った虚の世界と実在する身体との関わりを思考してきました。

私の作品制作での主なる方法の陶芸は手で考える触覚の表現であり芸術であると感じています。人間には五感があり、視覚と聴覚は客観的、嗅覚と味覚は主観的、触覚はその両方の感覚を持ち得ている感覚であり、何かを触った時、同時に自分の内部も感じるという、まさに外部と内部を結びつける、無意識と意識を結びつけることのできる純粋で根源的な感覚です。

陶と触覚から放たれる生命のイメージとケミカルな素材から生まれる工業製品を組み合わせたオブジェを与えられたキューブに貼り巡らし空間を作り上げ、身体の無意識の中に存在する宇宙への境界をコンセプトに制作します。



三木 陽子

1963年兵庫県生まれ。京都府拠点。
大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸専攻卒、大阪芸術大学芸術学部芸術専攻科工芸専攻修了。大阪芸術大学芸術学部工芸科陶芸コース非常勤講師。
1986/ 第1回国際陶磁器展美濃 '86/ 入選/岐阜県多治見市  
2004/公募京都芸術センター2004/京都芸術センター/京都
2009/韓日米青年作家交流展/韓国工芸文化振興院/ソウル
2014/台湾国際セラミックス・ビエンナーレ2014/ 新北市鶯歌陶磁博物館/台湾
陶を用いて自身の手で創作したオブジェに、それらと相反する概念を持つ工業製品を組み合わせた作品を壁面に張り巡らせ、場を作ることにより、身体の内部にある無意識の領域を喚起させる装置を制作する。