アーティスト

出展作家

  • 秘められた、その「傷」の在処
  • 大貫 仁美ONUKI Hitomi
作品コンセプト(入選時作家コメント)
私は「傷」を装飾し「美」に転じさせる金継ぎの思想から着想を得て、ガラスの作品を制作します。「傷」は記憶のひとつのかたちです。過ぎ去ってしまう「時間」というものに、少しでも抗おうとする人間や自然のささやかな抵抗の姿です。「傷=記憶」は、ずっと留まり続けるものだと考えています。血の吹き出したその場所、痛みの記憶と共にソレはずっとその場所に在り続けるのです。けれど私たちは、その傷の見方を変化させることができます。隠すことも、装飾することも、なにか別の意味を与えることもできます。ある時は各自が持つ欠陥と呼び、欲望、情念、または「思い出」と名前を変えることもあるのかもしれません。薄いガラスで制作した、かつて誰かのものであったであろうワンピースなどの衣服。その軽やかな形態は金色で継がれた「傷跡」が在ることで、その姿を留めています。素材とするガラスの特徴は「壊れやすい」その儚さです。対峙する者にある種の緊張感を与えます。その感覚は、今ここに在る時間は二度とは戻らないという焦燥か諦念に近いものだと思います。そんな感覚に満ちた空間で誰もが持ちうる「傷」の物語を表現することを試みたいと考えています。
作品紹介
ガラスで制作した、かつて誰かのものであったであろう衣服によって、ある人は覆い隠し、ある人は装飾し、ある人は剥き出しにし、ある人は気づくことなく「生きる」美しい「傷=記憶」の物語を空間内に展開する。
大貫 仁美 ONUKI Hitomi (千葉県拠点)
1987年
千葉県生まれ。
2010年
武蔵野美術大学 造形学部工芸工業デザイン学科ガラス専攻 卒業
2010年
武蔵野美術大学卒業制作 優秀賞/東京都
2010年
via art 2010 審査員賞受賞/東京都
2012年
武蔵野美術大学大学院 造形研究科工芸工業デザインコースガラス専攻 卒業
2013年
TOKYO DESIGNERS WEEK2013 ASIA AWARDS ヤングクリエイター展入賞/東京都
2014年
個展「Nowhere」/NANATASU GALLERY/東京都
2014年
個展「EMPTY」/ギャラリー悠玄/東京都
2015年
Japan-Baltic Design week MADE IN JAPAN展示招待参加&講演/リトアニア
2015年
個展「夜とオオカミ」/ギャラリー悠玄/東京都
2015年
The art fair +Plus-ultra 2015 スパイラル/東京都
2016年
第11回三井不動産商業マネジメントオフィース・エクスビジョン/東京都
2016年
animalspirit/GalleryQ/東京都
2017年
ガレリア青猫の8人の立体作家達展/ガレリア青猫/東京都
2017年
けだものだもの展/FEI ART MUSEUM YOKOHAMA/神奈川県
2017年
KOGEI ART FAIR KANAZAWA/石川県