出展作家

  • 記憶の音
  • 竹中 美幸TAKENAKA Miyuki
記憶の音
作品コンセプト(入選時作家コメント)
主に透明な素材を⽤いて制作しています。透明な物質はそれ⾃体存在感が弱いですが、弱いからこそそこに眼を向けた際の気づきも与えられればと思っています。世界を透かす透明な物質は繊細な存在ですが、⾊のついた透明な物質越しに視る⾵景は⽇常を少し変え、また、影の世界ではモノクロームな世界に⾊彩を与えます。
私は映画館で上映されるのに使われていた映像⽤ポジフィルムを作品に使⽤します。映画館の中で映写機の光はそこに舞う埃を浮かび上がらせながら物語をスクリーンに映し出し、私達は物語を通して光を観ていました。私は消えゆくメディアであるフィルムに興味をもち、新たに記録、記憶する素材として作品に取りいれました。
今回は過去にすごした場所や⽇常、旅先で採集した⾳(主に時を告げる⾳)を世界共通の記号である音符に変換し、暗室で焼き付け現像したフィルムを⽤いた作品にしました。曖昧で通りすぎてゆく⾳を可視化させ、それらをフィルムに焼きつけることで想起と忘却の狭間や事実と記憶のずれを描き出し、過去の記録、記憶を新たな物語として作品の中で昇華させたいと思っています。また、この作品を鑑賞している⼈影も作品にとりいれ、記憶と共に⽣きる⼈間像も描きだせたらと思っています。
作品紹介
日々の様々な音(主に時を告げる音)を音符にし、その譜面を焼き付けた映像用フィルムと光によるインスタレーション。
音を可視化し、フィルムに焼き付けることで、過去の記憶を新たな物語とする作品。

作家紹介動画

作品紹介動画

竹中 美幸 TAKENAKA Miyuki (東京都拠点)
1976年
岐阜県生まれ。
1997年
多摩美術大学 美術学部絵画学科油画専攻 入学
2003年
多摩美術大学大学院 美術研究科絵画専攻 修了
2001年
ノキアアートアワードアジアパシフィック2000/アジア第3位/韓国(表彰地)
2010年
トーキョーワンダーウォール ワンダーウォール賞受賞/東京都
2012年
シェル美術賞 島敦彦審査員奨励賞受賞/東京都
2018年
クインテットⅣ 五つ星の作家たち/東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館/東京都
2018年
「個展」新たな物語/アートフロントギャラリー/東京都
現  在
余白のある絵画作品や、作品内に光と影を取り込むアクリル板と透明樹脂を用いた作品、近年では映画のフィルムを感光・現像させた作品を発表。2017年には壁面30mの作品を北京にて制作、設置。