アーティスト

出展作家

  • アンブレラ種
  • フロリアン・ガデン
    +ミキ・オオクボflorian gadenne+miki okubo
アンブレラ種

作品コンセプト

「アンブレラ種」とは、それ自体は食物連鎖の頂点に位置する敵なしの捕食者でありながら、その種の保護は生態ピラミッドに属する全ての種と生物多様性の存続に結びつくという興味深い概念です。岐阜県の豊かな自然が育む生態系に着目し、鷲を頂点とする三連絵画<川><森><山>と、その中心に生物彫刻を配置するインスタレーションを構想しました。私にとっての<「リアル」のゆくえ>とは、現実を覆いつくす生命の複雑な相互関係を、データに裏付けられた<超自然的生命群>を通じて可視化することで、人新生を生きる私たちが、日々曖昧に使っている「自然」「環境」「エコロジー」という言葉に対する認識を改め、芸術的アプローチによってこれからも続く現実の生を思考する試みです。本作品は、私が2018 年以降構想してきた新しいエコロジー思想創設のための表現である≪oe≫(微生物叢、生死や善悪の二元論的理解を覆す生命の「ファルマコン」的解釈)、≪arbre-monde≫(仏国立農業食品環境研究所所長フランシス・マルタン氏の協力を得て、オークの木が内包する生命ネットワークを表現)を躍進させる大変魅力的な領域横断的挑戦です。

作家紹介動画

florian gadenne+miki okubo

フロリアン・ガデン
+ミキ・オオクボ
(北海道/岐阜県拠点)
florian gadenne
1987年
パリ生まれ
2006年
JB Corot高等学校卒業、バカロレア取得、ディプロマDiplôme National Supérieure d’Expression plastique(DNSEP)取得
2007年
パリ第6高等学校セーヴルのアトリエ、芸術準備クラス在籍
2011年
ナント・サン=ナゼール高等美術学校卒業(学士号)
2013年
ナント・サン=ナゼール高等美術学校修了(修士号)
miki okubo
1984年
北海道生まれ
2010年
京都大学人間・環境学研究科 共生文明学専攻 比較文明論講座 修士課程終了(人間・環境学修士)
2010年
パリ第8大学造形芸術・現代アート科 現代アートとニューメディア専修(芸術修士)
2013年
パリ国立高等装飾美術学校研究員プログラム終了(可動性の形態、タッチスクリーンとインタラクティブストーリー)
2013年
パリ第8大学造形芸術学科 講師 (ー現在に至る)
2015年
パリ第8大学大学院 美学芸術の科学とテクノロジー 造形と写真専修(芸術博士)
主な受賞歴(florian gadenne)
2017年
現代アートフェスティバル<Paris Artistes>入賞/フランス
2022年
第10回500m美術館賞 グランプリ賞/北海道
主な展覧会(florian gadenne)
2017年
「個展」<monades>/La Menuiserie de Therdonne/フランス
2019年
「グループ展」<Hors d’œuvre>/Centre d’art Contemporain Camille Lambert/フランス
主な展覧会(florian gadenne + miki okubo)
2017年
「ファルマコン:医療とエコロジーのアプローチによる芸術的感化」/The Terminal KYOTO/京都府
2018年
「デュオ展」<Orbite elliptique>松田有加里×フロリアン・ガデン/ギャラリーサラ/滋賀県
2020年
「グループ展」「ファルマコン:連鎖/反応」/アトリエみつしま/京都府
2021年
「グループ展」「ファルマコン:死生への捧げもの」/アトリエみつしま/京都府
2022年
「グループ展」「ファルマコン:新生への捧げもの」/TheTerminal KYOTO/京都府