アーティスト

2016年以降、繰り返し発表してきた「スクランブル交差空間」は、渋谷のスクランブル交差点をモチーフとした作品です。１つの交差点という狭い空間に、異なる価値観、世界観、背景等を持つ人々が集い、しかし互いに衝突せず美しく交差していくその様を、身体的な振り付け作品として立ち上がらせてきました。以降６年、今や人が集うあらゆる場がスクランブル化していると感じます。隣人が何を信じているのか全く分からない中で、全容を相互理解することは出来ずとも、互いに不干渉であることで滞りなく共存していく様は、寂しくも美しくもあります。本作では、８×８のグリッドの上を交差空間とし、縦横無尽にうごき続ける６人の身体それぞれの一人称視点映像を通して、交差空間上で起きていた様々なうごきを断片的に鑑賞します。そこには６人分のうごきが存在しますが、身体の干渉によるすり合わせはなく、視線も交わさないままで空間上に人数分の世界観が積み重なり密度を上げていきます。また会期中、キューブの中で6人が実際にパフォーマンスを行い、鑑賞者が映像を通して脳内で作り上げたその全容を、実際のパフォーマンスと見比べる体験も提供します。

ライブパフォーマンス

身体企画ユニットヨハクが展示するキューブにて、ライブパフォーマンスを行います。
ヨハクが考える"「リアル」のゆくえ"のパフォーマンスをご堪能ください。
●日程：4/22(土)・4/23(日)、5/6(土)・5/7(日)、6/10(土)・6/11(日)
●時間：4/22(土)15:00〜・17:00〜
その他は各日11:00〜・13:00〜・15:00〜・17:00〜*（各回10分程度／17:00〜*は土曜日のみ）

身体企画ユニット ヨハク

2016年

身体企画ユニット ヨハク結成

秋山きらら

1991年

東京都生まれ

2015年

立教大学現代心理学部映像身体学科 卒業

2021年

無言に耳をすますパフォーマンスフェスティバル『ZIPPED』ディレクション /スパイラル

加藤 航平

1990年

千葉県生まれ

2014年

東京大学工学部システム創成学科 卒業

2020年

週刊少年ジャンプ 第5回ストキンProにて準入選

主な受賞歴

2021年

Legend Tokyo CHRONICLE 30秒クリエイター部門 最優秀クリエイター賞＋優秀演出賞＋CHET賞／東京

2021年

アートと遊びと子どもをつなぐメディアプログラム2021 汗かくメディア賞／愛知