出展作家
- One room
- 山本 雄教YAMAMOTO Yukyo
One room
作品コンセプト
無数の一円硬貨が壁面となり立ち現れることにより、一円硬貨は通貨というルールから離れ、アルミニウムの物質的な存在感が露わになる。そこから見えてくるのは一円硬貨の「もの」としての魅力か、あるいはルールから離れることで逆に意識される通貨のルールそのものか。それを見つめる人々の姿を、硬貨は反射し映し出す。また、床面に敷き詰められた一円硬貨。整然とならび外光に輝くその姿は、どこか石庭のような光景を思わせる。そしてキューブに入るには、敷き詰められた硬貨を踏まなければならない。それはどこか禁忌を犯すような行為にも思えるが、一度踏んでしまえばそれが一方ではただの物質であることにも気づかされるだろう。硬貨を踏むかどうか考えるその一瞬に、それぞれの考え方や生き方が現れる。そして硬貨ごとによる輝きの違いは、金属の経年変化と、硬貨が様々な人の手を経てきたことによる汚れの差異だ。無機質な存在であるように思える硬貨には、人間同士の繋がりと営みの時間が凝縮されているのである。One roomに入ったとき、果たして何を感じるのだろうか。
作家紹介動画
YAMAMOTO Yukyo
山本 雄教(京都府拠点)- 1988年
- 京都府生まれ
- 2010年
- 成安造形大学造形美術科日本画クラス卒業
- 2013年
- 京都造形芸術大学大学院修士課程ペインティング領域修了
主な受賞歴
- 2020年
- 京都 日本画新展2020/奨励賞・京都市長賞/美術館「えき」KYOTO/京都府
- 2021年
- 第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展/準大賞/愛知県
主な展覧会
- 2018年
- 「個展」青いテントと五つの輪/YOD gallery/大阪府
- 2019年
- 「個展」faint noise/+1art/大阪府
- 2021年
- 「個展」豊穣の空洞/河岸ホテル/京都府
- 2021年
- 個展」Mosaic life/髙島屋大阪店・新宿店・米子店・日本橋店/大阪府・東京都・鳥取県
- 2021年
- 第8回東山魁夷記念 日経日本画大賞展/上野の森美術館/東京都
- 2022年
- 「個展」How much?/Artglorieux GALLERY OF OSAKA/大阪府
- 2022年
- 「個展」〇〇〇〇円の芸術家/至峰堂画廊/東京都・大阪府
- 2022年
- たえて日本画のなかりせば:東京都美術館篇/東京都美術館/東京都
- 2022年
- 市制90周年記念 わたしたちの絵 時代の自画像/平塚市美術館/神奈川県